PITOPA NEWS
大型車の車輪脱落事故は128件に増加 交換作業と交換後の保守管理を別々に点検
国土交通省は10月1日、2025年度の大型車の車輪脱落事故が128件で、前年度より8件増えたと発表した。交換作業後1か月以内の事故が約54%を占める。運送事業者には、交換時の作業品質と、その後の増し締め・日常点検を継続して確認する観点が求められる。
ニュースの分析
【確認できる事実】国土交通省の10月1日発表と添付資料によると、2025年度の大型車の車輪脱落事故は128件で、2024年度の120件から8件増加した。人身事故は3件で、3人が軽傷を負った。128件のうち64件が11~1月に、69件が車輪脱着作業後1か月以内に発生し、脱落位置の約95%は左後輪だった。集計対象は、車両総重量8トン以上または乗車定員30人以上の自動車で、ホイール・ボルトの折損またはホイール・ナットの脱落による事故である。自動車事故報告規則に基づく報告と自動車メーカーからの報告を用いている。 国交省は2026年10月~2027年2月に事故防止キャンペーンを実施し、運送事業者、タイヤショップ、整備事業者などへ適切な作業と保守管理を周知する。大型トラック運送事業者の経営者層にも、社内関係者への危険性の周知を求めている。 【分析・安全管理への示唆】事故車両についての資料では、交換作業時の締付力管理だけでなく、交換後の増し締めや点検時の確認にも不備が示されている。組織の点検では、交換の完了確認と、その後の保守管理を別の工程として扱い、誰がいつ確認するかを明確にすることが考えられる。 【企業が確認すべき事項】交換作業の手順、交換後の増し締めの担当と時期、日常点検での緩み確認、異常を把握した際の報告・対応手順を点検する材料になる。ただし、事故件数や事故車両内の割合には走行距離・交換作業件数などの分母がないため、事故率の上昇や特定の作業主体の危険度を直接示すものではない。キャンペーンの実施予定から事故削減効果を判断することもできない。
適用範囲と読み方
法定の酒気帯び確認義務の直接の適用対象ではありません。大型車の整備・保守管理と運送事業者への周知を扱う発表であり、飲酒運転やアルコールチェックの不備を認定した資料ではありません。